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Windows Vista

Index > Windows Knowledge > Windows Client > Windows Vista

このページは発表前の製品情報を取り扱っています。
不確定な情報を数多く含み、また情報が更新される可能性はきわめて低いです。
取り扱う場合は十分に注意してください。
間違いがありましたら、サポート掲示板までご一報ください。

Windows Vista とは

Microsoft が 2006 年 11 月 (コンシューマ向けは 2007 年 1 月) に提供する予定の OS です。2006 年 6 月現在、カスタマー プレビュー プログラム が Microsoft のサイトで行われており、製品版のプレビューが可能です。
すべての製品は 32bit および 64bit の双方のプロセッサ環境をサポートする予定です。

ニュース記事

Windows Vista (SyncHack) のサイトが良くまとまっています。

エディション一覧

コンシューマ向け

  • Windows Vista Home Basic Edition?

コンシューマ用途のもっとも基本的なバージョンです。Windows XP Home の後継と考えられます。
ほかのコンシューマ向け OS の基礎となる Edition であり、他のすべての製品は Home Basic Edition の機能を含みます。

  • Windows Vista Home Premium Edition?

Home Basic Edition にモバイル機能およびエンタテイメント機能を追加した製品です。Windows XP Media Center Edition の後継と考えられます。
ラップトップ向けに、PC の電源が落ちている場合でもリソースにアクセスできる Windows SideShow? やタブレット機能を含みます。
エンタテインメント向けの Windows Media Center や Windows フォト ギャラリー、Windows ムービー メーカーなどもこのバージョンに含まれます。
ラップトップ・ノート PC にはこの OS が便利でしょう。

  • Windows Vista Ultimate Edition?

コンシューマ向けおよび企業向けに提供されている、Windows Vista のあらゆる機能を含む Edition です。
企業向けに提供される、VPN?Windows BitLocker Drive Encryption、ドメイン ログオンなどのような機能と、Home Premium Edition の機能を同時に必要とするユーザー向けの製品です。
いわゆる「ありあり」です。

企業向け

  • Windows Vista Business Edition?

Windows Aero?Windows SideShow?、モバイル接続機能、イメージベースのインストール、ファイル共有、ドメイン ログオンなどをサポートする、きわめて企業向けの製品です。
Office デスクトップ向けです。Windows XP Professional の後継と考えることができます。

  • Windows Vista Enterprise Edition?

Small Business Edition の機能に加え、Windows BitLocker Drive EncryptionVirtual PC Express?Subsystem for Unix-based Applications? (おそらく Services for UNIX? の後継) も含みます。
この製品は単体で Windows がサポートするすべての言語に対応します。
この製品は Microsoft Enterprise Agreement 契約でのみ提供されます。
機能をすべて使用するには、ハードウェアの条件もあり、お目にかかる機会はあまりないかもしれません。
Office ラップトップ向けで提供されることを期待します。

一部ロケーション限定

  • Windows Vista Starter Edition?

一部の貧困層向けに、Home Basic Edition よりさらに機能が制限された Edition です。

機能一覧および比較

StarterHome BasicHome PremiumBusinessEnterpriseUltimate
Windows Media Center、Windows フォト ギャラリー、Windows ムービー メーカー、Xbox360 連携?×××
Windows SideShow?×
タブレット機能?×
ドメイン ログオン、ファイル共有?××
Windows BitLocker Drive Encryption?×××
Windows Aero?××
イメージベースのインストール、オンライン バックアップ?××
Virtual PC Express?×××
Subsystem for Unix-based Applications?×××
Windows Defender???
ハードウェア安全性診断???
権限の制限による保護???
管理者・保護者による監視
リモート デスクトップ接続××
Windows Desktop Search?
無線 LAN、VPN のサポート?×
マルチランゲージのサポート

メリット・新機能

全体的に見てクライアントに提供されるメリットよりも企業にもたらされるメリットのほうが大きいように伺えます。

画面描画

Windows Aero? によって、スケスケだったりぐりぐり動いたりしますが・・・こちらは製品版で実際にお試しください。好みもあると思いますし。ガジェット、サイドバーなど、さまざまな機能が追加されています。

ドキュメント検索

検索フォルダ、デスクトップ検索機能により、必要なドキュメントをすぐさま探し出すことができる・・・かもしれません。
個人的には検索フォルダ大好きです。仮想フォルダを作成する、という概念によって、すべてのドキュメントを同じフォルダに保存しても、この仮想フォルダで擬似的に階層化することができるからです。

マルチランゲージにおけるバイナリ統一化

全 Edition 全言語でバイナリの統一化がされています。すべての言語は Windows Vista という製品のサブセットという扱いとなります。すべてのプログラムは実行ファイル + 画面表示用の言語ファイルに分割されます。
これにより、言語特有の不具合は誤植以外無い、というメリットを得ることができます。つまり、多言語向け製品の言語別の機能検証が必要なくなるということになります。必要なのは各言語向けの画面表示のみです。これにより開発コストをより抑えることができるでしょう。

新フォント「メイリオ」の搭載と JIS X 0213:2004 対応

メイリオと呼ばれる新たなフォントが追加されました。また、JIS X 0213:2004 に対応することで、第一および第二水準以外の外字が大幅に追加されます。これにより、他 OS との文字コード互換性の問題も解決されました。

セキュリティ機能の強化

Windows Defender? によって、スパイウェアからコンピュータを保護できます。
Windows BitLocker Drive Encryption によって、HDD 全体の暗号化も可能です。(使用するにはハードウェアに TPM という機能が実装されている必要があります。)
これまでは、このような機能を実現するために別途ソフトウェアを購入する必要がありましたが、これからはその必要はありません。

バックアップ・リストア機能の強化

ボリューム シャドウ コピーのサポートにより、オンライン バックアップが可能となりました。現在使用中のファイルやドライバ・アプリケーションの変更が、そのままの状態でバックアップ・復元可能です。
スケジュール バックアップ機能も充実しました。CD-R や DVD、外付けの USB、Firewire の HDD などをバックアップ対象とし、バックアップ時間を自由に選択できます。

OS 展開の高速化

Windows Automated Installation Kit (WAIK) によって、Windows Vista のセットアップを自動化します。
イメージの展開には Windows System Image Manager? が使用でき、このツールによってセットアップに必要なサード パーティ製のドライバを組み込んだ起動ディスクの作成や .vim ファイルの管理、応答ファイルの管理が行えます。また、WAIK に同梱の Windows Preinstallation Environment (WinPE) を使用すると、ネットワーク ブートに必要な最低限の機能を持った OS を構築でき、そこから .vim ファイルのインストールを行うことも可能です。SMS OS Deployment Feature Pack? によって SMS からの展開も可能です。
イメージの作成や展開には ImageX? を使用します。これにより、Windows Imaging Format? (.wim) 形式のディスク イメージを作成することができます。

動作の高速化

スリープ機能により、Windows XP のスタンバイモードのような起動速度を得られるようになりました。消費電力は休止状態と同等であり、モバイル環境では重宝するモードでしょう。さらに、デスクトップ端末で電源障害が発生しても、正常に復帰させることができます。
スーパーフェッチにより、アプリケーションの HDD 内最適化が自動的に行われます。インストール直後よりも使い込んだ OS の方が動作が速い・・・なんて事象もあるかもしれません。
RAM や不揮発性のフラッシュ メモリをテンポラリとして自動的に使用することもできます。この機能を使用すると HDD を動作させずにすむため、省電力にも貢献するでしょう。

Internet Explorer 7 in Windows Vista

タブのサポートと印刷機能の強化、プレビュー画面の追加などによって、多少使えるようになりました。惜しむべきはマウス ジェスチャー機能が無いこと。Mouse Gestures for Internet Explorer (THE CODE PROJECT) でアドオンはできますが・・・。

Windows SideShow

ぶっちゃけ携帯電話のサブ液晶です。
スケジュール、ドキュメントプレビュー、メールなどが閲覧できます。スリープ モードでも使用することができます。
使う人と使い方次第では、よい機能かもしれません。

IPv6 のネイティブ対応

Windows Vista/Windows Server "Longhorn" の IPv6 サポート (eXconn) にもありますが、IPv6 に対応しています。というより、優先的に IPv6 が使用されます。

Windows Logo Program (WLP) の強化

WLP の強化によって、ドライバや GPU、メモリなどに対する条件がかなり厳しくなりました。その結果、ハイ パフォーマンスでドライバの安定した良いマシンが供給されるようになるでしょう。

色情報管理システム「Kyuanos」の搭載

色情報管理システム「Kyuanos?」を搭載することで、カラー技術の OS 統合化を図っています。Kyuanos は Canon と統合開発しており、技術的な進化が望めます。

カスタマー プレビューを活用するために

ダウンロード

ウイルス対策

以下のウイルス対策ソフトが提供されています。カスタマー プレビューに併せてご使用ください。

不具合報告

参考リンク

書いた人

2006/05/31 やまにょん (書きかけの項目)
2006/06/19 やまにょん (カスタマー プレビュー プログラムの情報を追記)
2006/06/21 やまにょん (イメージング テクノロジの詳細を追記)
2006/08/07 やまにょん (IE7 および印刷機能に関する情報を追記)


最終更新時間:2006年08月07日 21時44分24秒